歯科ドック

歯科ドックについて

~健康な口腔の実現のための第一歩は、
 ご自身の口腔の状況を深く知る事から~

健康寿命の重要性が広く認識されるようになってきた昨今、全身ドックで健康状態をチェックする方々が増えてきております。
健康な人生においては『食べる、話す、笑う』という三要素も非常に重要ですし、口腔の健康ほど一度失われると自然に治らないものはありません。
健康な人生を楽しむために、歯科ドックを通じてご自身の口腔内の状況を一度診てみませんか?一般に行われる診査や検査は、その歯科医院ごとで差異があります。
ある医院ではパッと口腔内を肉眼で見た上で問題のありそうな部分だけ小さなレントゲンを撮ったり、またある医院では全体のレントゲン、歯周ポケット検査、磨き残し検査まで行なったりといった感じです。
また多くの場合「どのくらい悪いか(むし歯何本?歯周病何本?歯の欠損は?)」という事を表面的に評価しているにすぎません。
さらに多くの研究により、従来一般に行われてきた診査や検査だけでは口腔内の問題を正確に把握することが不可能であることが示されています。
事実、従来の診査や検査では、多くの問題や病変が見過ごされているのです。
正確に口腔内の状況を把握するには、歯周病検査、磨き残し検査、唾液検査、レントゲン(CTを含む)、食生活診断、口腔機能診断、咬合歯列診査などの多岐にわたる検査が必要です。
そうすることで、『どのくらい悪いか』『どのくらいのスピードで悪くなっていくのか』『口腔内の問題が全身にどの程度影響しそうか』というところまで見越した診断が可能になります。
歯科ドックは、ご自身の口腔健康状態を知ることで、今の健康とこれからの健康につなげることができます。

歯科ドックの流れ

STEP.01

予約

  • お電話にて申込み
  • 必要資料を送付いたします
STEP.02

1日目 : 資料採得

  • 全11項目を診査(所要時間120分)
  • お支払い(税込16,500円)
STEP.03

2日目 : 結果説明

  • 所要時間60〜90分程度
  • ハンドアウトのお渡し

※歯科ドック後、受診希望の方は予防指導(税込5,500円)より始められます。
詳しくはスタッフよりご説明いたします。

Information 歯科ドック費用と
時間について

歯科ドックは、2回に分けて行いますので、通院回数も2回になります。
まず1日目に多岐にわたる検査(120分)をお受けいただき、2日目に検査結果を詳しくご説明いたします(30~60分)。
その上で治療を進めていきたい方は、改めて治療の予約をおとりいただき、治療開始となります。
まずは歯科ドックを受けてご自身の歯や口腔の状態を詳しく知りたいという方でも、お受けいただくことが可能です。

歯科ドック1回目:
費用 ¥15,000(税別)
所要時間 120分
歯科ドック2回目:
費用 無料
所要時間 60~90分程度

歯科ドックお申し込み方法

歯科ドックをご希望される方は、まずはお電話にてご連絡ください。

お問い合わせ先…0138-26-8148

歯科ドック 検査項目

①口腔内規格写真

口腔内規格写真

専用の撮影機器で口腔内全体の写真撮影を行います。そうすることでご自身では見えない部分や細かな部分を拡大し詳しく見ることができます。

②歯周組織精密検査

歯周組織精密検査

一本の歯につき全周の6箇所で歯周ポケットを精密に測定します。またプラークの付着状況や炎症の有無、歯の揺れ具合なども一本ずつ詳しく見ていきます。

③PISA/PESA
(歯周病と全身疾患の関連)

PISA/PESA(歯周病と全身疾患の関連)

歯周組織精密検査の結果をもとに、歯周ポケット内に潜んでいる潰瘍部分の総面積を算出します。
これを見ることで、歯周病がどのくらい全身疾患や全身の健康に影響を及ぼすか知ることができます。

④唾液検査
(むし歯リスク検査、唾液pH、唾液緩衝能)

唾液検査(むし歯リスク検査、唾液pH、唾液緩衝能)

唾液検査では、むし歯の原因菌の細菌検査や唾液緩衝能、pHも測定し、むし歯に対する抵抗性も見ていきます。そうする事で、お一人お一人に最適な予防法を知ることができます。

⑤歯周病原菌酵素活性検査

歯周病原菌酵素活性検査

歯周病はあまり自覚症状がないうちに進行期と停滞期を繰り返すことで段階的に進んでいきます。
歯周病原菌活性検査では、リアルタイムに歯周病原菌がどのくらい活発なのかを知ることができます。

⑥食事内容検査
(申込み時点で問診票とともに郵送)

食事内容検査(申込み時点で問診票とともに郵送)

事前にお送りする食事記録にご記入いただきます。
むし歯予防と健康的な生活の観点から食生活を見直すきっかけとなります。

⑦HbA1c

HbA1c

生活習慣病の代表である糖尿病。最近では若い世代でも糖尿病予備軍が増えております。糖尿病は歯周病など口腔内疾患と密接な関わりがあるとされています。むし歯や歯周病に限らず糖尿病も、最も効果的な対策は発症前の予防です。

⑧全身状態
(身長、体重、呼吸回数、SpO2)

全身状態(身長、体重、呼吸回数、SpO2)

歯周病の進行リスクとBMIは関連していることが分かってきております。
また、歯周病と多くの生活習慣病は相互に関連しており、BMIに大きな影響を与える食生活は、口腔内の状況に直接的に左右されます。また、最近の研究から顎や舌の状態は、気道の体積を介して呼吸に大きな影響を与えることがわかっております。

⑨口腔機能検査
(tongue tie 有無、むせ主観、口唇閉鎖ボタン)

口腔機能検査

口腔の機能は、咀嚼、嚥下など生きる上で非常に重要なものです。
人々の寿命が伸びるにつれて高齢期における口腔機能の低下は、生活上の困難さに大きく影響します。
さらに最近では小児期、青年期、成人期でも口腔機能が低下している方が増えている報告もあります。また、口呼吸や睡眠時無呼吸(イビキや歯ぎしり)なども大きな健康上の問題につながる事が分かってきております。

⑩歯列咬合診査

歯列咬合診査

歯並びや噛み合わせにいても型取りを行い詳しく診査します。
歯列や噛み合わせの状態は、ご自身でも意外にわからないものです。
実際のご自身の型(模型)をお手に取る事で口腔内状況を詳しく知ることができます。

⑪CT診断

CT診断

一般にはオプションとして撮影される歯科用CTの撮影も行います。
一般にCTを撮影するだけで数万円かかる場合もありますので、当院の歯科ドックはとてもリーズナブルといえます。
非常に精密なCTで診断しますので、従来見落とされていた問題などを詳しく知ることができ、最新の解析ソフトにより個々の歯の状態、骨の状態、顎関節の状態、気道の状態まで知ることができます。 また、当院で使用するCTは非常に線量が低く高感度で、撮影時の放射線量も非常に少なくなっております。

Information これからの口腔の健康や
治療につながる歯科ドック

口腔内全体に対する詳細な診査と全身の健康にまで配慮した検査により、確実な口腔内の健康を実現、維持するとともに健康な生活のサポートを行います。
従来の「削って詰める、削って型取り、歯を抜いて型取り」というような流れ作業的な治療では実現し得なかったアウトカムを実現し、長期にわたる口腔内や全身の健康維持に貢献することができます。
まずは歯科ドックを通じて、ご自身の口腔の状態を詳しく把握してみると意外な発見があるものです。詳しい診療の様子などは、ブログのページよりご確認ください。

歯科ドックQ&A

Q. 歯科ドックは1日で受けることができますか?

A.

歯科ドックには計2回の来院が必要です。お申込みの際は2回の来院のアポイントをご予約下さい。
お申込み頂いた後に、問診票や受診時の注意事項に関する資料も送付させていただきますので、お手元に届きましたらご確認、ご記入の上、検査当日にお持ち下さい。

Q. 口腔健康に問題は感じていませんが、歯科ドックは受けた方が良いでしょうか?

A.

歯科ドックは、現在症状を何も感じていらっしゃらない方にも是非お受けいただきたいものです。
歯科ドックは通常の定期検診とは異なり、むし歯や歯周病の歯の数を数えるというものではありません。
歯科ドックをお受けいただくと、『今どのくらい悪いか』というだけではなく『どのくらい悪くなる可能性があるか?どのくらいの速さで悪くなるか?』といったところまで知る事ができます。
お口の健康を守るには、症状がない時からの適切な予防が非常に重要ですので、現在症状がない方にとっても、歯科ドックは大変メリットがあるものです。

Q. 歯科ドックのみの受診は可能ですか?

A.

もちろん可能です。
口腔の健康実現の第一歩は、まず自分の口腔を良く知るところからですので、『お口の健康度を知りたい』というだけでも是非お気軽に受けてみることをお勧めします。

Q. 歯科ドックは、何歳くらいから受けた方が良いでしょうか?

A.

歯科ドックはどの年齢の方にも、それぞれメリットがあるのもです。
20~40代の方にとっては、現在あまり問題を抱えていなかったり、症状がない方も多いかもしれません。
しかし歯周病はこのような若い年齢のうちから静かに蓄積していきます。
そして歯周病は糖尿病など様々な全身の病気との関連が明らかになっています。
将来そういった疾患で憂き目を見ないようにするには、若いうちからの予防こそ最も確実でメリットが多い対策です。
また、働き盛りのこの時期は、食生活習慣が乱れやすい時期で、むし歯が増えやすい時期です。むし歯が減少してきたと言われる昨今でも、実は大人のむし歯は減っていないと言われております。
是非働き盛りの方々にもお受けいただき、生涯の健康維持に役立ててほしいと思っております。

50~60代の方にとっては、人生100年時代においてこれから第二の人生を歩まれる時期だったりするかもしれません。
そういった意味で、この時期に全体的にお口の健康を見直される方が多いです。
この時期は体力がまだ残っており全身状態的にも治療の制約が少ないことが多く、この時期に全体を治療しメンテナンスで長期間維持できる状態にしておくことは、第二の人生において毎日の『話す』『笑う』『食べる』を楽しむ事につながりますし、 様々な全身疾患を予防し全身の健康維持する事にも繋がります。

70代以上の方にとっては、人生100年時代において、まだまだ元気に楽しむ時間が伸びてきていると言えます。
そのよう中で、口腔内の細かなお手入れがやり難くなってきたり、唾液が減ってきたりなど、むし歯や歯周病のなりやすさが変化してきます。
また、様々な全身疾患を抱えられる場合も多く、この時期にお口の健康を見直し、全身の健康との関連を詳しく調べることは、ご自身の気づかなかった弱点を知る事につながりますので、その後のお口の健康維持のサポートを考える上で非常に重要です。

Q. 1回目と2回目は、2日続けて受けることはできますか?

A.

実際に歯科ドックをお受けいただく場合、1日目の検査から2回目の結果説明まで一週間ほどのお時間を頂戴いたしております。
1日目の検査項目が多岐にわたり細菌培養試験も含んでいる事と、諸検査の結果を正確に分析するためですので、何卒ご了承下さいませ。

Q. 妊娠中でも、歯科ドックの受診は可能でしょうか?

A.

妊娠中の方でもお受けいただくことは可能ですが、週数によりX線検査の可否に影響が御座います。
詳しくはお問い合わせの上、週数をお伝えください。
妊娠週数的にX線検査を行えない場合はご出産後改めてお受けいただくか、X線検査以外の項目を先にお受けいただいた上でご出産後X線検査を改めて行う場合が御座います。
歯周病と母体や胎児の健康は関連している事が最近の研究で明らかになってきておりますし、つわりなどの影響で妊娠中は口腔内のリスクが変化しやすいですので、気になる方はお問い合わせ下さいませ。

Q. すでに何本かの歯を失っていますが、歯科ドックを受診した方が良いでしょうか?

A.

是非、お受け下さい。
歯を失ってしまうと、失ったものをどう回復するかという事に注目しがちですが、最も重要なことは『なぜ失ってしまったのか』という事で、それを把握しない事には歯を失うことを食い止める事が出来ません。
歯を失ってしまった方には、適切な歯科治療が必要です。
もし歯を失ってお困りの場合、ご自身にとって最適な歯科治療は何かという事を、歯科ドックをお受けいただき一緒に考えてみませんか。